マイナポータルを活用した確定申告の方法

マイナポータルを利用することで、確定申告がより簡単かつ効率的になります。控除証明書などのデータを自動で取得し、申告書に反映させることが可能です。この記事では、マイナポータルを活用した確定申告の手順と注意点について詳しく解説します。

マイナポータル連携とは?

マイナポータル連携は、マイナポータルを通じて控除証明書などのデータを一括で取得し、確定申告書の該当項目に自動入力する機能です。これにより、手動入力の手間が省け、入力ミスのリスクも減少します。例えば、生命保険料控除証明書や地震保険料控除証明書などが対象となります。
国土交通省

マイナポータル連携で自動入力できる控除一覧

医療費控除

医療費通知情報を取得できます。毎年2月9日以降の保険診療分の医療費に関する情報を取得できます。ただし令和3年、4年で対象期間が違ったり整骨院やはり、きゅうなどは控除の対象にならないなどの条件があるので詳しくは公式サイトで確認してください。

医療費通知情報の更新日について教えてください。 | よくある質問|マイナポータル

ふるさと納税(寄附金控除)/生命保険料控除/地震保険料控除

ふるさと納税には寄附金受領証明書・寄附金控除に関する証明書、生命保険料には生命保険料控除証明書、地震保険には地震保険料控除をそれぞれ取得できます。また、自動入力するためには契約している保険会社がマイナポータルに連携している必要があります。

マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧|国税庁

住宅ローン控除

年末残高等証明書と住宅借入金等特別控除証明書があります。年末残高等証明書の方は上記のふるさと納税などと同様に契約している保険会社がマイナポータルに連携している必要があります。住宅借入金等特別控除証明書の方はデータの交付を希望した人に限られています。詳しくは公式サイトで確認してください。

住宅借入金等特別控除に係る電子通知等について

株式等に係る譲渡所得等

特定口座年間取引報告書を取得できます。契約している証券会社等がマイナポータルに連携している必要があります。

マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧|国税庁

社会保険料控除

社会保険料控除証明書には国民年金保険料と国民年金掛金があります。国民年金保険料の令和5年分の電子データを受け取るには令和5年10月上旬までにマイナポータルからねんきんネットを利用しておく必要があります。

国民年金基金オンライン手続きサービス

雑所得(公的年金等)

公的年金等の源泉徴収票を取得できます。自動入力には源泉徴収票の発行主体がマイナポータルに連携している必要があります。

マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧|国税庁

小規模企業共済等掛金控除

小規模企業共済等掛金控除証明書を取得できます。iDeCoなどの掛け金が対象です。証明書等の詳しい取得方法は公式サイトで確認してください。

iDeCoオンライン手続きサービス サービス利用の手引き

給与所得

令和6年2月からマイナポータルの連携の対象となりました。
給与所得の源泉徴収票情報の取得ができます。対象になるには一定の条件がありますので公式サイトで確認してください。

給与所得の確定申告がさらに簡単に!【利用者用ページ】|国税庁