独学・通信・通学の勉強法を比較
医療事務資格の勉強方法は、大きく分けて「独学」「通信講座」「通学(専門学校・スクール)」の3つがあります。それぞれのメリット・デメリットと費用相場を見ていきましょう。
独学
費用目安: 10,000円〜20,000円(テキスト代のみ)
学習期間: 4〜8ヶ月
独学の最大のメリットは、費用を最小限に抑えられることです。書店で購入できるテキストと問題集を使い、自分のペースで学習を進めます。
独学に向いている人
- 自己管理能力が高く、計画通りに学習を進められる人
- 費用をできるだけ抑えたい人
- 医療事務認定実務者やメディカルクラークなど、比較的合格率の高い資格を目指す人
独学のデメリット
- わからない箇所を質問できる環境がない
- モチベーション維持が難しい
- 最新の法改正に自分で対応する必要がある
- 診療報酬請求事務能力認定試験の独学合格はかなり難しい
通信講座
費用目安: 30,000円〜60,000円
学習期間: 3〜6ヶ月
通信講座は、独学と通学の「いいとこ取り」ができる勉強法です。自宅で自分のペースで学びながら、教材やサポート体制が充実しているため、初心者でも安心して取り組めます。
主な通信講座の費用比較
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| 通信講座 | 対応資格 | 受講料(税込) | 標準学習期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ユーキャン | 医療事務認定実務者 | 49,000円 | 4ヶ月 | 初心者向け・就職サポートあり |
| ニチイ | メディカルクラーク | 47,850円 | 3ヶ月 | 全国に教室あり・通学併用可 |
| フォーサイト | 診療報酬請求事務能力認定 | 42,800円 | 6ヶ月 | 合格率が全国平均の1.5倍 |
| ソラスト | 医療事務管理士 | 34,800円 | 5ヶ月 | 医療事務の大手派遣会社が運営 |
通信講座に向いている人
- 仕事や育児と両立しながら資格を取りたい人
- わからないことをすぐ質問したい人
- 効率よく合格を目指したい人
通学(専門学校・スクール)
費用目安: 50,000円〜150,000円(短期コース)/ 100万円〜200万円(1〜2年制専門学校)
学習期間: 1ヶ月〜2年
通学は最も手厚いサポートが受けられる勉強法です。講師から直接指導を受けられるほか、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境が整っています。
通学に向いている人
- 一人では勉強が続かない人
- 対面で教わりたい人
- 医療事務以外のスキル(パソコン操作、接遇マナーなど)もまとめて学びたい人
- 就職斡旋を受けたい人
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| 勉強法 | 費用 | 期間 | サポート | 合格率への影響 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 独学 | 1〜2万円 | 4〜8ヶ月 | なし | 自己管理次第 | 費用を抑えたい人 |
| 通信講座 | 3〜6万円 | 3〜6ヶ月 | 質問対応・添削 | 全国平均より高い傾向 | 仕事・育児と両立したい人 |
| 通学 | 5〜15万円 | 1〜6ヶ月 | 対面指導・就職支援 | 最も高い傾向 | しっかり学びたい人 |
医療事務の仕事内容・就職先・年収
資格を取得した後、実際にどのような仕事に就けるのか、年収はどのくらいなのかを把握しておきましょう。
主な仕事内容
医療事務の業務は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の3つに分類されます。
1. 受付・会計業務
患者さんの来院時の受付、保険証の確認、診察券の発行、会計処理を行います。医療機関の「顔」としての接遇スキルが求められます。
2. レセプト(診療報酬明細書)業務
医療機関の収入に直結する最も重要な業務です。患者さんの診療内容を診療報酬点数表に基づいて算定し、保険者(健康保険組合や市区町村など)に請求するための書類を作成します。毎月月末〜翌月10日が繁忙期です。
3. クラーク業務
外来クラーク(診察室での医師のサポート)や病棟クラーク(入退院手続き・カルテ管理)として、医師や看護師の事務的な業務をサポートします。
就職先の種類
医療事務の資格を活かせる就職先は幅広く、以下のような職場があります。
- クリニック・診療所: 最も求人数が多い。少人数のため幅広い業務を経験できる
- 総合病院・大学病院: 部門ごとに業務が分かれており、専門性を高められる
- 調剤薬局: 調剤事務として処方箋の受付・会計・レセプト請求を担当
- 歯科医院: 歯科特有の診療報酬に関する知識が必要
- 健診センター: 健康診断に関する事務業務を担当
- 介護施設: 介護報酬の請求業務も含まれるケースがある
年収の目安
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| 条件 | 年収目安 | 月収目安 |
|---|---|---|
| 未経験・パート(無資格) | 150万〜180万円 | 約13〜15万円 |
| パート・アルバイト(有資格) | 180万〜220万円 | 約15〜18万円 |
| 正社員(一般) | 250万〜320万円 | 約18〜24万円 |
| 正社員(診療報酬請求事務能力認定保有) | 300万〜380万円 | 約22〜28万円 |
| 管理職・リーダー | 350万〜450万円 | 約26〜34万円 |
注目すべきは、診療報酬請求事務能力認定試験の保有者は、一般的な有資格者と比べて年収が50万〜60万円ほど高い傾向にあることです。資格手当(月額5,000円〜20,000円)に加えて、そもそも基本給が高い求人に応募できるためです。また、医療事務は長く働くほど年収が上がりやすい職種です。経験5年以上になると年収300万円を超えるケースが増え、10年以上のベテランになると管理職への道も開けます。
まとめ
- 医療事務に法的な必須資格はないが、資格取得は就職・年収面で大きなメリットがある
- 初心者はまず医療事務認定実務者(合格率60〜80%、在宅受験可)から始めるのがおすすめ
- 最も評価が高い資格は診療報酬請求事務能力認定試験(合格率約30%)で、年収アップに直結する
- 勉強法は「独学(1〜2万円)」「通信講座(3〜6万円)」「通学(5〜15万円)」の3つから、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶ
- 資格の積み上げ戦略(入門資格→実務経験→難関資格)で段階的にキャリアアップするのが最も効率的
- 資格取得後は全国の医療機関・調剤薬局・健診センターなど幅広い就職先で活躍できる
