特に注目すべき主要資格を詳しく解説
ここでは、医療事務資格の中でも特に受験者が多く、就職市場で評価の高い4つの資格について、試験内容や取得のポイントを詳しく解説します。
医療事務認定実務者(初心者に最適)
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 全国医療福祉教育協会 |
| 合格率 | 60〜80% |
| 受験料 | 5,000円(税込) |
| 試験形式 | マークシート(学科30問+実技:外来1症例) |
| 試験頻度 | 毎月実施 |
| 在宅受験 | 可能 |
医療事務認定実務者は、2016年に新設された比較的新しい資格です。出題範囲は「接遇とマナーに関する知識」「医療機関における各種制度に関する知識」「医療事務業務に関する知識」「診療報酬請求に関する知識」の4分野で、医療事務の基礎を網羅的に学べます。
取得のポイント
- テキストの持ち込みが可能(参考書を見ながら解ける)
- 在宅受験OKなので、小さなお子さんがいる方でも受験しやすい
- 通信講座を利用すれば最短4ヶ月で取得可能
- ユーキャンの医療事務講座はこの資格に対応しており、受講者の満足度が高い
メディカルクラーク(最もポピュラー)
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
| 合格率 | 約75% |
| 受験料 | 7,700円(税込) |
| 試験形式 | 学科(25問)+実技I(患者応対の記述)+実技II(レセプト点検) |
| 試験頻度 | 毎月実施 |
| 在宅受験 | 不可(全国の指定会場にて実施) |
メディカルクラークは、医療事務資格の中で最も受験者数が多い資格の一つです。累計受験者数は数十万人に上り、全国の医療機関で広く認知されています。
取得のポイント
- 実技試験で患者応対のシミュレーション問題が出るのが特徴
- テキストや診療報酬点数表の持ち込みが認められている
- ニチイの医療事務講座がこの資格に対応
- 合格率は高いが、実技の記述式問題にはしっかりした対策が必要
診療報酬請求事務能力認定試験(最難関・最高評価)
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 公益財団法人 日本医療保険事務協会 |
| 合格率 | 約30%(医科) |
| 受験料 | 9,000円(税込) |
| 試験形式 | 学科(20問・5者択一)+実技(レセプト作成・外来1問+入院1問) |
| 試験頻度 | 年2回(7月・12月) |
| 在宅受験 | 不可 |
診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務資格の中で最も難易度が高く、それゆえに最も高く評価される資格です。厚生労働省が唯一認定した医療事務関連の資格試験でもあり、医療機関の採用担当者からの信頼度は群を抜いています。
なぜこの資格が最も評価されるのか
- 厚生労働省認定の唯一の医療事務資格試験である
- 合格率約30%という難易度が、保有者のスキルの高さを証明する
- 資格手当が最も高額(月額5,000円〜20,000円の職場も多い)
- 正社員での採用率が高く、年収にも直結する
取得のポイント
- 学習期間は6ヶ月〜12ヶ月が目安
- 実技のレセプト作成は入院症例も含まれるため、かなり実践的
- 独学での合格も可能だが、通信講座や通学講座を利用する受験者が多い
- 過去問演習が合格の鍵。最低でも過去5回分は繰り返し解くのが推奨
医療事務管理士(在宅受験OK)
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | JSMA技能認定振興協会 |
| 合格率 | 約50% |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 試験形式 | 学科(10問)+実技(レセプト点検1問+レセプト作成2問) |
| 試験頻度 | 奇数月(年6回) |
| 在宅受験 | 可能(IBT方式) |
医療事務管理士は、1969年に日本で初めて医療事務の資格として誕生した歴史ある資格です。在宅でインターネットを使って受験できるIBT方式に対応しているため、試験会場まで行く必要がありません。
取得のポイント
- IBT方式は試験結果が即日わかるスピード感が魅力
- 実技試験でレセプト作成が2問出題されるため、実務に近い力が身につく
- 合格率約50%は中程度の難易度で、初心者から一歩ステップアップした証になる
目的別・おすすめ資格の選び方
医療事務資格は「どの資格が一番いいか」ではなく、「自分の目的に合った資格はどれか」で選ぶことが重要です。
未経験から最短で就職したい人
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| 優先順位 | おすすめ資格 | 理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 医療事務認定実務者 | 合格率が高く在宅受験可、最短4ヶ月で取得 |
| 2位 | メディカルクラーク | 知名度が最も高く、毎月受験チャンスがある |
| 3位 | 医療事務管理士 | 在宅IBT受験で即日結果がわかる |
未経験からの就職を目指す場合は、まず「合格しやすい資格」で成功体験を積むことが大切です。医療事務認定実務者は在宅受験でき、テキスト持ち込みも可能なため、最初の一歩として最適です。
年収アップ・キャリアアップを目指す人
すでに医療事務として働いている方や、より高い待遇を求める方は、迷わず診療報酬請求事務能力認定試験を目指しましょう。この資格は合格率約30%と難関ですが、取得すれば以下のメリットがあります。
- 資格手当で月額5,000円〜20,000円アップ
- 正社員登用や昇給の判断材料になる
- 転職時に書類選考の通過率が大幅に上がる
- 管理職への昇進にも有利
資格の積み上げ戦略(キャリアパス提案)
医療事務資格は、段階的に取得していく「積み上げ戦略」が効果的です。
ステップ1(入門期・学習期間4ヶ月)
医療事務認定実務者を取得 → 基礎知識の証明として就職活動に活用
ステップ2(実務1〜2年目)
メディカルクラークまたは医療事務管理士を取得 → 実務経験と合わせて専門性をアピール
ステップ3(実務2年以上)
診療報酬請求事務能力認定試験に挑戦 → 最高峰の資格で年収アップ・キャリアアップを実現
この段階的なアプローチにより、学習の負担を分散しながら、着実にキャリアを積み上げることができます。実務経験を積みながら難しい資格に挑戦することで、合格率も自然と上がります。
