定番おすすめ資格 徹底解説

ここからは、ランキング上位の定番資格について、難易度・費用・将来性をさらに詳しく解説していきます。

宅建士(宅地建物取引士)

不動産取引の専門家として、宅地建物取引業法に基づく国家資格です。不動産業界では「5人に1人」の割合で宅建士の設置が義務づけられているため、常に一定の需要があります。

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項目内容
合格率15〜17%(年1回、10月実施)
勉強時間200〜500時間(独学の場合6〜12ヶ月)
受験費用8,200円(令和6年度)
通信講座費用2〜8万円程度
資格手当の相場月額1〜3万円
平均年収(不動産業界)約450〜600万円

宅建士の最大のメリットは、不動産業界だけでなく金融機関や保険会社でも評価される点です。住宅ローンの審査や保険商品の提案において、不動産知識は大きなアドバンテージになります。

FP(ファイナンシャルプランナー)

お金に関する幅広い知識を持つ「家計のプロ」。保険・年金・税金・資産運用・相続まで、ライフプランニング全般をカバーする資格です。

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項目2級FP技能士3級FP技能士
合格率40〜55%70〜80%
勉強時間150〜300時間50〜100時間
受験費用学科4,200円+実技4,500円学科4,000円+実技4,000円
資格手当の相場月額5,000〜2万円ほぼなし

重要: 就職・転職でアピールするなら2級以上が必須です。3級は「お金の基礎知識レベル」であり、飽和状態にあるため、就職活動でのプラス評価は期待しにくいのが現実です。

日商簿記検定

「取って良かった資格」1位に輝いた、ビジネスパーソンの基本スキル。経理・財務だけでなく、営業職や管理職でも「数字が読める人材」として評価されます。

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項目2級3級
合格率約20〜25%約35〜45%
勉強時間200〜300時間100〜150時間
受験費用5,500円(ネット試験・統一試験共通)4,850円
資格手当の相場月額3,000〜1万円ほぼなし

簿記も2級以上の取得を強くおすすめします。3級は取得者が非常に多く、差別化にはなりません。2級を持っていれば経理職への転職で大きなアドバンテージになりますし、将来的に1級→税理士へのステップアップも視野に入ります。

医療事務

医療機関での受付・会計・レセプト(診療報酬明細書)作成などを行う事務職の入門資格です。ユーキャンの人気ランキングでは常にTOP5に入る定番資格です。

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項目内容
合格率約60〜75%(実施団体により異なる)
勉強時間約200時間(4ヶ月程度)
通信講座費用3〜5万円程度
平均年収約250〜350万円
求人の特徴パート・時短勤務の募集が多い

医療事務はライフステージの変化に強いのが最大の魅力です。病院やクリニックは全国どこにでもあるため、引っ越しや育児後の再就職がしやすいという利点があります。

ITパスポート

経済産業省が実施するIT系国家資格の入門編。ITの基礎知識からセキュリティ、経営戦略まで幅広くカバーしています。

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項目内容
合格率約50〜60%
勉強時間100〜200時間
受験費用7,500円
試験方式CBT(コンピュータ試験)で随時受験可能

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、IT系資格の需要は年々拡大しています。ITパスポートはIT業界への転職だけでなく、一般企業のDX推進担当としても評価される資格です。2025年のIPA(情報処理推進機構)の応募者数は過去最多を更新しており、注目度の高さが伺えます。

社会保険労務士(社労士)

労働・社会保険の専門家として、企業の人事・労務管理をサポートする国家資格です。TACの人気ランキングでは2位にランクインしています。

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項目内容
合格率6〜7%(年1回、8月実施)
勉強時間800〜1,000時間(1〜2年)
受験費用15,000円
平均年収(勤務)約500〜700万円
平均年収(独立)約600〜1,000万円以上

難易度は高いものの、独立開業が可能な点が最大のメリットです。企業の「働き方改革」対応や年金相談の需要は増加傾向にあり、将来性は非常に高いといえます。

年代別おすすめ資格ガイド

資格選びは年代によって最適解が異なります。キャリアのステージに合わせた資格を選びましょう。

20代におすすめの資格

20代は基礎力の構築とキャリアの方向性を固める時期です。比較的取得しやすく、幅広い業界で評価される資格がおすすめです。

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優先度資格名おすすめ理由
★★★日商簿記2級ビジネスの基本。どの業界でも評価される
★★★ITパスポートDX時代の必須リテラシー。取得しやすい
★★☆FP2級自分のライフプランにも活かせる
★★☆宅建士不動産・金融業界志望なら早めに取得
★☆☆TOEIC 700点以上グローバル企業の昇進基準として機能

20代は勉強時間を確保しやすい時期でもあります。「まず何から取ろう?」と迷ったら、簿記2級とITパスポートの2つがバランスの良い組み合わせです。

30代におすすめの資格

30代は専門性を深めてキャリアアップを図る時期。転職市場での市場価値を上げる「武器になる資格」を狙いましょう。

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優先度資格名おすすめ理由
★★★社会保険労務士人事・労務の専門家。独立も可能
★★★中小企業診断士経営コンサル唯一の国家資格。年収アップに直結
★★☆宅建士不動産業界への転職に即効性あり
★★☆FP2級→AFP金融業界でのキャリアアップに有効
★☆☆行政書士将来の独立を見据えた投資として

30代で特に注目したいのが中小企業診断士です。TACの人気ランキング3位に入っており、合格者の平均年収は約700〜800万円。経営知識を体系的に学べるため、管理職への昇進にも大きくプラスになります。

40代におすすめの資格

40代はセカンドキャリアの準備とリスクヘッジがテーマ。取得後すぐに実務で活かせる資格や、独立開業につながる資格が効果的です。

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優先度資格名おすすめ理由
★★★宅建士40代からでも不動産業界へ転職実績多数
★★★社会保険労務士人生経験を活かした独立が可能
★★☆登録販売者ドラッグストア業界で求人安定
★★☆介護福祉士超高齢社会で需要が拡大し続ける
★☆☆マンション管理士老後の安定収入にもつながる

40代で資格を取る場合、「勉強時間の投資対効果」を冷静に計算することが大切です。たとえば税理士(勉強時間3,000〜5,000時間)は、40代からの挑戦ではリスクが高め。それよりも200〜500時間で取得できる宅建士のほうが、費用対効果は圧倒的に優れています。


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目的別おすすめ資格マップと飽和状態の資格・失敗しない選び方