老後資金2,000万円を作るには?逆算シミュレーション

ここからは視点を変えて、「目標金額から逆算して、毎月いくら積み立てるべきか」を考えます。2019年に話題になった「老後2,000万円問題」を基準に試算しましょう。

← 横にスクロールできます →
想定利回り10年で達成20年で達成30年で達成
年利3%月約14.3万円月約6.1万円月約3.4万円
年利5%月約12.9万円月約4.9万円月約2.4万円
年利7%月約11.6万円月約3.8万円月約1.8万円

たとえば30歳の方が60歳までの30年間で2,000万円を目指す場合、年利5%なら月約2.4万円の積立で達成可能です。40歳から始めても月約4.9万円。「もっと早く始めればよかった」と感じる方も多いかもしれませんが、20年あればまだ十分間に合う水準です。

一方で、10年では年利5%でも月約12.9万円が必要になり、NISAのつみたて投資枠(月10万円)だけでは足りません。成長投資枠との併用が必要になるケースです。このように、早く始めるほど毎月の負担が軽くなることがはっきりとわかります。

教育資金500万円を作るには?逆算シミュレーション

子どもの大学進学資金として、500万円を目標にしたシミュレーションも見てみましょう。

← 横にスクロールできます →
想定利回り10年で達成15年で達成18年で達成
年利3%月約3.6万円月約2.2万円月約1.7万円
年利5%月約3.2万円月約1.9万円月約1.4万円
年利7%月約2.9万円月約1.6万円月約1.2万円

子どもが生まれたタイミング(0歳)から18年間、年利5%で積み立てれば、月約1.4万円で500万円に到達します。月1.4万円なら、児童手当(月1万〜1.5万円)をそのまま投資に回すイメージで実現可能です。

ただし、教育資金は使う時期が決まっているため、大学入学の2〜3年前からは徐々にリスクの低い資産に移す「出口戦略」も重要です。

非課税効果はいくら?課税口座との差額を計算

NISAの最大のメリットは「運用益が非課税」であることです。通常の特定口座では、運用益に対して20.315%の税金がかかります。この差がどれくらいの金額になるか、具体的に計算してみましょう。

← 横にスクロールできます →
条件最終金額運用益課税口座の税額NISAの非課税メリット
月1万円×20年×5%約411万円約171万円約34.7万円約34.7万円お得
月3万円×20年×5%約1,233万円約513万円約104.2万円約104.2万円お得
月5万円×20年×5%約2,055万円約855万円約173.7万円約173.7万円お得
月3万円×30年×5%約2,497万円約1,417万円約287.9万円約287.9万円お得
月5万円×30年×5%約4,161万円約2,361万円約479.6万円約479.6万円お得
月10万円×15年×5%約2,672万円約872万円約177.1万円約177.1万円お得

月5万円を30年間運用した場合、非課税効果だけで約480万円にもなります。これは「税金として消えるはずだったお金が、まるまる自分の資産として残る」ということ。NISAを使わない理由がない、と言えるほどの金額差です。

月3万円×20年でも約104万円の節税効果があります。「100万円以上のボーナスをもらえる」と考えれば、NISAの非課税メリットの大きさが実感できるのではないでしょうか。

非課税枠1,800万円を使い切るパターン比較|最速5年vs30年

新NISAの生涯非課税保有限度額は1,800万円です。この枠をどのペースで使い切るかによって、運用結果は大きく変わります。

← 横にスクロールできます →
パターン月額使い切るまで年利3%の最終額年利5%の最終額年利7%の最終額
最速パターン月30万円5年約1,940万円約2,040万円約2,147万円
10年パターン月15万円10年約2,097万円約2,329万円約2,598万円
15年パターン月10万円15年約2,270万円約2,672万円約3,170万円
20年パターン月7.5万円20年約2,464万円約3,083万円約3,908万円
30年パターン月5万円30年約2,914万円約4,161万円約6,101万円

一見すると「早く使い切ったほうが有利」に思えますが、実際には30年かけて使い切るパターンのほうが最終金額は大きくなります。なぜなら、30年パターンでは毎月の積立が長期間にわたって複利効果の恩恵を受け続けるからです。

大切なのは、無理なく続けられるペースで枠を使い切ること。途中で積立をやめてしまうのが最ももったいないパターンです。


次のページ ▶
夫婦・家族でのNISA活用・こどもNISAシミュレーション・注意点・まとめ