つみたて投資枠の始め方4ステップ

「始めたいけど、何からやればいいの?」という方のために、つみたて投資枠の始め方を4つのステップで解説します。

ステップ1:証券会社を選ぶ

まずはNISA口座を開設する証券会社を決めます。NISA口座は1人1口座しか持てないので、慎重に選びましょう。選ぶポイントは以下の3つです。

  • 取扱銘柄数: つみたて投資枠の対象商品をどれだけ取り扱っているか
  • クレカ積立: 対応するクレジットカードとポイント還元率
  • 使いやすさ: アプリやWebサイトの操作性

ネット証券ならSBI証券と楽天証券が二大巨頭で、どちらも取扱銘柄数が豊富でクレカ積立にも対応しています。

ステップ2:NISA口座を開設する

証券会社が決まったら、NISA口座の開設を申し込みます。必要なものは以下のとおりです。

  • マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)
  • 金融機関の口座情報(出金先)

ネット証券ならオンラインで完結し、最短で翌営業日から取引できる場合もあります。税務署での確認手続きが必要なため、開設完了まで1〜2週間程度かかることがある点には留意しましょう。

ステップ3:銘柄と積立金額を設定する

口座が開設できたら、購入する銘柄と毎月の積立金額を設定します。

  • 銘柄: 前ページのおすすめランキングを参考に選択
  • 積立金額: 月100円から設定可能(上限は月10万円)
  • 積立日: 毎月・毎週・毎日から選べる(証券会社による)
  • 決済方法: クレジットカード or 銀行口座引落し

最初は無理のない金額から始めて、慣れてきたら増額するのがおすすめです。積立金額の変更はいつでも可能で、多くの証券会社ではWebやアプリから数分で手続きできます。

ステップ4:あとは放置でOK

設定が完了したら、基本的には何もしなくてOKです。毎月自動で積み立てられるので、日々の値動きを気にする必要はありません。

「暴落した!売らなきゃ!」と焦る必要はありません。むしろ価格が下がった時こそ、ドルコスト平均法の効果で安く多く買えるチャンスです。長期投資の最大の敵は「途中でやめてしまうこと」。設定したら忘れるくらいの気持ちで、淡々と積み立てを続けましょう。

積立金額はいくらが最適?月1万円・3万円・5万円・10万円シミュレーション

「毎月いくら積み立てればいいの?」と悩む方も多いでしょう。年利5%で運用できた場合のシミュレーションをご覧ください。

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毎月の積立額10年後20年後30年後
月1万円約155万円(元本120万円)約411万円(元本240万円)約832万円(元本360万円)
月3万円約466万円(元本360万円)約1,233万円(元本720万円)約2,497万円(元本1,080万円)
月5万円約776万円(元本600万円)約2,055万円(元本1,200万円)約4,161万円(元本1,800万円)
月10万円約1,553万円(元本1,200万円)約4,110万円(元本2,400万円)約8,322万円(元本3,600万円)

※年利5%で複利運用した場合の概算値。手数料・税金は考慮せず。実際の運用成果を保証するものではありません。

注目すべきは、運用期間が長くなるほど複利効果が大きくなるという点です。月3万円を30年間積み立てた場合、元本1,080万円に対して運用益は約1,417万円。元本を上回る利益が生まれる計算です。

まずは月1万円でもOKです。大切なのは金額の多寡ではなく、「早く始めて長く続けること」です。

つみたて投資枠の5つのデメリットと対処法

メリットの多いつみたて投資枠ですが、デメリットや注意点もしっかり理解しておきましょう。

デメリット1:年間120万円の投資上限がある

つみたて投資枠は年間120万円(月10万円)が上限です。まとまった資金がある場合、これだけでは投資しきれないことがあります。

対処法: 成長投資枠(年240万円)も併用すれば、年間最大360万円まで非課税投資が可能です。

デメリット2:一括投資ができない

「今が底値だ!」と思っても、一括で大きな金額を投入することはできません。購入方法は積立のみです。

対処法: 一括投資を行いたい場合は、成長投資枠を利用しましょう。つみたて投資枠は「相場を読まない投資」と割り切るのが正解です。

デメリット3:対象商品が限定されている

個別株やREIT、レバレッジ型ファンドなどは購入できません。選べるのは343本の投資信託・ETFに限られます。

対処法: 実際には、この「制限」がむしろメリットです。金融庁の基準を満たした低コスト・長期運用向けの商品だけに絞られているため、初心者が変な商品を掴まされるリスクが低くなります。個別株投資をしたい場合は成長投資枠で対応できます。

デメリット4:損益通算・繰越控除ができない

NISA口座で発生した損失は、他の課税口座の利益と損益通算することができません。通常の特定口座なら損失を翌年以降に繰り越して節税できますが、NISA口座ではそれが不可能です。

対処法: つみたて投資枠は長期保有が前提なので、短期的な損失に一喜一憂しないことが大切です。20年以上の長期運用であれば、過去のデータ上はプラスリターンになる確率が非常に高いとされています。

デメリット5:元本割れのリスクがある

投資である以上、元本割れのリスクはゼロではありません。リーマンショック級の暴落が起きれば、一時的に大きな含み損を抱える可能性もあります。

対処法: 長期・分散・積立の3原則を守ることがリスク軽減の鍵です。歴史的に見ると、世界株式市場は大暴落の後も必ず回復しています。生活に必要なお金は別途確保し、余裕資金で投資を行うことが大前提です。

まとめ

つみたて投資枠は、2024年の新NISA制度スタートにより、旧つみたてNISAから大幅にパワーアップしました。最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • つみたて投資枠は年間120万円まで非課税で積立投資ができる制度。旧つみたてNISA(年40万円)から3倍に拡大し、非課税期間も無期限に
  • 対象商品は金融庁が厳選した343本。手数料が安く長期投資に適した商品だけが選ばれているので、初心者でも安心
  • おすすめ銘柄はオルカンまたはS&P500が王道。迷ったらオルカン1本でOK。信託報酬の安さと分散度の高さが魅力
  • クレカ積立でポイント還元を活用。証券会社とクレジットカードの組み合わせで年間最大36,000ポイントも可能
  • 月1万円・年利5%でも30年で約832万円に成長。複利効果を味方につけるには「早く始めて長く続ける」が鉄則
  • デメリットは成長投資枠との併用で補完可能。損益通算不可・元本割れリスクは長期運用で対処

投資は難しそう、怖い、と感じる方もいるかもしれません。しかし、つみたて投資枠は「投資初心者でも失敗しにくい仕組み」が整えられた制度です。月100円からでも始められるので、まずは少額から第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。