定期預金 vs 投資信託・個人向け国債
「定期預金以外にも安全な運用先はあるの?」という方のために、他の金融商品と比較してみましょう。
| 比較項目 | 定期預金 | 個人向け国債(変動10年) | 投資信託(バランス型) |
|---|---|---|---|
| 元本保証 | あり | あり(国が保証) | なし |
| 利回り目安 | 0.40%〜1.35% | 0.92%(2026年2月) | 年3〜7%(長期平均) |
| リスク | ほぼゼロ | ほぼゼロ | 中程度 |
| 流動性 | 中途解約可(ペナルティあり) | 1年経過後に解約可 | いつでも売却可 |
| 最低投資額 | 1円〜 | 1万円〜 | 100円〜 |
| 税金 | 20.315%(源泉分離課税) | 20.315%(源泉分離課税) | 20.315%(申告分離課税) |
大切なのは、どちらか一方ではなく、目的に応じて使い分けることです。「生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)」や「3年以内に使う予定のお金」は定期預金に。「10年以上先の老後資金」はNISAなどを使った投資信託に。こうした振り分けが、バランスの取れた資産形成の第一歩になります。
定期預金の始め方3ステップ
定期預金を始める手順はとてもシンプルです。3つのステップで完了します。
ステップ1: 金融機関を選ぶ
まず、どの銀行に預けるかを決めましょう。選び方のポイントは以下のとおりです。
- 金利の高さ: ネット銀行が圧倒的に有利(メガバンク0.40% vs ネット銀行1.0%超)
- 預入金額の条件: 最低預入金額やキャンペーン適用条件をチェック
- 使い勝手: アプリの操作性、ATMの利便性、カスタマーサポートの充実度
- 預金保険の対象か: 日本国内で預金保険制度の対象になっている銀行を選ぶ
ステップ2: 口座を開設する
預け先を決めたら、口座を開設しましょう。ネット銀行ならスマートフォンから最短当日〜数日で開設できます。必要なものは以下のとおりです。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- メールアドレス
- 銀行口座(資金の振込元となる口座)
ステップ3: 定期預金に申し込む
口座が開設できたら、定期預金の申し込みをしましょう。窓口またはオンラインバンキングで、以下の項目を指定します。
- 預入金額: いくら預けるか
- 預入期間: 何年(何ヶ月)預けるか
- 満期時の取り扱い: 自動継続か自動解約か
ネット銀行なら、ログイン後の画面から数分で手続きが完了します。「定期預金」のメニューから金額と期間を指定し、確認画面で内容を確認して決定するだけ。特別な書類や面倒な手続きは必要ありません。
2026年の金利環境と定期預金の展望
日本銀行は、2024年3月にマイナス金利政策を解除した後、段階的に政策金利を引き上げてきました。
| 時期 | 政策金利 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2024年3月 | 0〜0.1% | マイナス金利解除 |
| 2024年7月 | 0.25% | 追加利上げ |
| 2025年1月 | 0.5% | さらなる利上げ |
| 2025年12月 | 0.75% | 現行の政策金利 |
2026年のさらなる利上げ可能性も取り沙汰されています。金利が今後も上がると予想する場合は、以下の戦略が有効です。
- 短期定期(1年もの)を繰り返す: 満期のたびに最新の金利で預け替えができる
- ラダー戦略: 預入期間を1年・2年・3年と分散させ、毎年一部が満期を迎えるようにする。金利上昇にも対応でき、急な資金需要にも備えられる
- 変動金利型定期預金: 半年ごとの金利見直しで、上昇局面の恩恵を受けやすい
定期預金のよくある質問(FAQ)
契約時に「自動継続」を選んでいれば、同じ条件で新しい定期預金が自動的にスタートします。「自動解約」を選んでいれば、元金と利息が普通預金口座に入金されます。自動継続には「元利自動継続(利息も含めて再預入)」と「元金自動継続(元金のみ再預入、利息は普通預金へ)」の2種類があります。
はい、中途解約は可能です。ただし、約定金利よりも低い「中途解約利率」が適用されるため、受け取れる利息は大幅に減少します。なお、元本割れすることはありません。預けた元金は全額返還されます。
金融機関によって異なりますが、多くの銀行では1万円から、ネット銀行では1円から始められるところもあります。まずは少額から試してみて、慣れてきたら金額を増やすのがよいでしょう。
はい、利息には20.315%の税金がかかります。内訳は所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%です。この税金は銀行が自動的に源泉徴収するため、確定申告は原則として不要です。
固定金利の定期預金は、預入時に決まった金利が満期まで変わりません。ただし、新しく預け入れる際の適用金利は市場の金利動向に応じて随時変更されます。金利上昇が見込まれる場合は、短期の定期預金を繰り返すことで、最新の金利を反映させることができます。
定期預金は、一定期間お金を預け入れることで普通預金よりも高い金利が得られる、元本保証の安全な金融商品です。
2026年2月現在、日銀の利上げ(政策金利0.75%)を背景に、メガバンクの定期預金金利は0.40%、ネット銀行では1.0%を超える水準まで上昇しています。マイナス金利時代には「預けても意味がない」と言われていた定期預金ですが、いまは「手堅く増やせる選択肢」として改めて注目されています。元本保証と預金保険制度のダブルの安全網に守られた定期預金は、投資初心者やリスクを避けたい方にとって最適な資産運用のスタートラインです。まずは少額からでも始めてみて、お金が「働いてくれる」感覚を実感してみてください。
